2007.07.14
【奈良県】
長谷寺(Map)
台風襲来の前日でしたが、3連休で予定を組んであったもんでレンタカーを借りて決行しました。ちょうど着いたころ土砂降りでした。
事前のもくろみとして、この屋根付きの「登廊(のぼりろう)」があるから何とか見られるのではないか、の見込み通りというか、それがなければとても歩けない雨でした。
ここは「長谷観音」として広まった観音信仰の根本像が納められています。鎌倉の「長谷観音」もここに倣ったものだそうです。
観音様が祀られる本堂は、奈良では大仏殿に次ぐ大きさの木造建造物だそうです。本当に立派な建物で、正面には舞台(清水ほどではないが)もあり、2月には「だだおし」という東大寺二月堂の「お水取り」と同じ「修二会(しゅにえ)」という松明(たいまつ)を手に駆け回る行事があるそうです。
「花の御寺」と呼ばれるそうで、今回はアジサイでしたが、牡丹と桜が有名だそうです。春の写真を見ましたが、吉野の桜のように緑とのコントラストが見事で、街中などの公園一面に咲くのとは違って「山の桜」という趣が、お花見の乱痴気騒ぎとは一線を画しているように感じられ、落ち着いた空気の中で眺める桜もきっといいのだろうなあ、とも。
でも、きっと大勢繰り出すのでしょうから、実際はイメージからはほど遠いものとも思われます……
右の写真は本堂で、奧の出口との中央右手に観音様があるのですが、そこに向かってお祈りしている人がいたらとても絵になると思うのですが、ちょうど誰もいませんでした。とっても好きな雰囲気をたたえる場所で、雨が降っていて外を歩き回れないこともありますが、本堂周辺をグルグルと2回りくらいしていました。
この五重塔周辺の紅葉も素晴らしそうですが、この雨に洗われた景色も悪くないでしょ? と自分で慰めておりました。
若いお坊さんたちが、何か荷物を持って山を降りようと支度をしていて「雨がスゴイから、回廊から帰ろう」と繰り返しておりました。わたしは嫌いじゃないです……